日々の出来事

妻流「草津湯畑の楽しみ方」

2016年9月30日

伊東園ホテル草津に宿泊し、チェックアウトしたのは午前11時過ぎ。
私たちは、ホテルから車で数分の場所にある「湯畑」近くの有料駐車場に車を停めた。2時間500円。観光地としては妥当な料金だろう。
硫黄の香りにさそわれ、駐車場裏の坂道を下って行くと、そこが湯畑だった。

湯畑は観光客で賑わっていた

湯畑は観光客で賑わっていた

土曜日の昼時、湯畑は観光客で賑わっており、ようやく「観光地に来た」という実感が湧いてきた。

湯畑のすぐ脇には、テレビなどでよく見る「湯もみ」を実演している「熱乃湯」があった。
「ここで『湯もみ』実演やってるんだね。見る?」
「600円かよ〜」
600円という入場料に、妻はあきらかに不満そうだった。
「これがさぁ、300円ならさ、みんな見ると思わない?」
「思います…」
「二人で1200円だよ。高い、高いよぉ!」
一理あるようにも思えた。
しかし、実際にこの目で見るのと、テレビなどで見るのとでは、得られる感動は違うはずである。
その感動の対価として600円が妥当か否か。妻が言いたいのはそういうことだと、私は理解することにした。

私たちは、湯畑の近辺を散歩することにした。
ここは、湯畑を中心としたちょっとしたテーマパークのようだった。古い建物はもちろん、新しい建物も、この温泉街の情緒を壊さぬようデザインされていて、歩いているだけでも楽しい。

img_20160910_105406-effects

湯畑から放射状に伸びる道は、どれも両側にお店や旅館が雰囲気ある佇まいで静かに並んでいる。そして、所々に日帰り入浴できる立ち寄り湯があったりする。
私たちはそれを眺め、温泉まんじゅうの試食を頂いたりしながら、のんびりと街を散策した。
「湯畑近くに素泊まりしてさ、湯めぐりをしたりするのも悪くないね」
そう言う妻に、ウンウンと頷く。確かに、悪くない。温泉街には飲食店もたくさんあるので、素泊まりでも困らなそうだ。

しばらく歩くと、妻はソフトクリームが食べたくなったらしく、途中彼女が目をつけていた店まで戻り、店の前でソフトクリームを食べた。

「もう一軒、気になるお店があるんだよね」
「何屋さん?」
「ソフトクリーム」

「湯もみの実演」よりも「ソフトクリーム2個」。それが妻流「草津湯畑の楽しみ方」なのだった。

階段を上ったところにある光泉寺。大塔宮護良親王の神札が奉納されているらしい。

階段を上ったところにある光泉寺。大塔宮護良親王の神札が奉納されているらしい。


釈迦堂

釈迦堂

次は温泉街に宿泊しようと思う。