連載ブログ : FREETELで格安スマホ生活を始めた

第五回 Priori3s LTE

2016年5月17日

3月。格安スマホにすることで、私の通信費は劇的に安くなった。
調子に乗った私は、妻のガラケーを MNP(番号ポータビリティ)で FREETELのスマホにすることを画策していた。
今月が彼女のガラケーの契約満了月である。来月になれば違約金なしで MNP できる。
幸いなことに彼女は数年前から Android タブレットを使っている。スマホになってもすぐ慣れることは容易に想像できた。

MIYABIを妻に持たせ、使い心地を試してもらう。
「これでいいよ」
「キャリアメールが使えなくなるんだけど、いい?」
「なにそれ?」
「今使ってる携帯メールのアドレスが使えなくなるんだけど、Gmailが使えるからさ」
「LINEが使えればいいよ」

彼女は私よりも進んだ電脳生活を送っていたようだ。彼女はガラケーの電話番号を使い、Androidタブレットで LINEアカウントを作り、使っていたのだ。
もはや「携帯メール」などというものは、迷惑メールしかこない厄介なものでしかないらしい。

「バッテリーの持ちが少し悪いんだけどさ、設定とかいじれば…」
「じゃヤダ」
「…」

バッテリーの持ち、は妻にとって重要なファクターだった。

ちょどいいタイミングで FREETEL は大容量バッテリーのスマホを発売した。
「Priori3s LTE」である。
「一般的なスマホの約2倍!4,000mAhバッテリー搭載」というのが謳い文句だ。
プロセッサは MIYABIよりやや落ちる。
ディスプレイサイズは5インチ、メモリが2Gなのは MIYABIと同じ。
ストレージは半分の16Gだ。これはSDカードで補える。

Priori 3S LTE(プリオリ3S LTE)の特長|FTJ152B-Priori3S LTE|FREETEL(フリーテル)のSIMフリースマホ

Priori3s LTE のウェブページを彼女に見せる。
「このモデルだと、バッテリーの心配いらないんだよ」
「高いの?」
「いや、これ(MIYABI)と同じくらい」
「じゃこれでいい」
十数年連れ添った夫婦の会話は、実にあっさりとしたものだった。

 

4月。私たちは早速 priori3s LTE を注文した。
MNPの手続きなど、予約番号さえ手に入れてしまえば、なにも難しいことはなかった。
MIYABI の時と違うのは、配達されてきた状態では SIM カードが装着されていない、ということだった。

Priori3s LTEの外箱

Priori3s LTEの外箱

箱の中身はこうだ

箱の中身はこうだ

見た目はなかなか高級感がある。手に持つと、大容量バッテリーということもあり、MIYABIに比べ若干重く感じるが、許容範囲だろう。

「遺影」での失敗を教訓に、今回は純正のケースを合わせて注文した。

純正ケースを装着した Priori3s LTE

純正ケースを装着した Priori3s LTE

さすが純正ケースである。ぴったりとフィットする上、デザインも全く損なっていない。こんなことならば、MIYABI も純正ケースにしておくべきだった、などと後悔してみたところで、現実はなにも変わらなかった。

左が MIYABI。何度見ても遺影のようだ。

左が MIYABI。何度見ても遺影のようだ。

裏面で並べてみる

裏面で並べてみる

初期設定のまま一週間ほど使ってみた妻の話では、一回充電すれば4、5日は使えるとのことだった。さすが大容量バッテリーである。試しに少し触らせてもらうと、MIYABIに比べアプリの起動にかかる時間が若干長い、程度の違いだった。これなら実用上は全く問題ないだろう。

こうして、我が家のガラケー生活は完全に終止符を打ったのだった。